女体盛りロストテクノロジー和え
女体盛りロストテクノロジー和え


「え〜、もう終わり〜」
 蘭花は力いっぱい文句を言った。惑星スミッコに到着して早々、ミルフィーユの強運で、あっという間に仕事が片付いてしまったのだ。
「これじゃあ、イイ男と出会うヒマなんて無いじゃない……」
 ガックリと肩を落とし俯いた蘭花の視界に、一枚の紙片が飛びこんできた。
「何、これ? 福引券……? ああ、アレね」
 蘭花はすぐ近くにリゾート惑星には不釣合いな福引所があるのに気付いた。
「1等は……この星の高級ホテルに無料招待〜!? しかも、1週間!! ちょっと、ミルフィーユ!!」
 蘭花はすでに紋章機に乗り込もうとしていたミルフィーユを呼び寄せる。
「ほえ? 何ですか、蘭花さん?」
「アンタの強運の見せ所よ! この券で見事に1等をゲットしてきなさい!!」
「1等ですか? う〜ん、よく判りませんけど、判りました〜」
 ミルフィーユは福引券を受け取ると、お気楽に福引所へ向かった。すぐに当選を示す鐘の音が聞こえてくる。
「当たったの!?」
 蘭花は目を輝かせて、戻ってきたミルフィーユに詰め寄った。しかし、ミルフィーユは浮かない表情を浮かべていた。
「ふえ〜ん、ごめんなさ〜い。1等は当たらなかったですぅ」
「えーっ!? 肝心な時に役に立たないんだから! で、何が当たったの?」
 憮然として蘭花はミルフィーユに問う。
「1等じゃなくて、特等が当たったんですぅ」
「特等? まったく、それじゃ意味無いじゃない……って、特等!?」
蘭花は大慌てで賞品の一覧を見た。1等は高級ホテル1週間無料招待であったが、なんと特等は『超』高級ホテル1週間無料招待であった!
「ミルフィーユぅ、アンタ偉い!!」
 感極まり、蘭花は思わずミルフィーユに抱きついた。
「え? 1等じゃないですよ?」
「そんなのイイの〜。さあ、行くわよ、ミルフィーユ!!」
 蘭花はミルフィーユの手から特等の目録を受け取り、踊るような軽やかな足取りでそのホテルへ向かった。


 さっそくチェックインを済ませた蘭花とミルフィーユは、ホテル最上階の高級スウィートルームへ通された。
 今まで見た事も無いような豪奢な部屋の造りに、蘭花は胸をときめかせた。
「もうサイッコー! こんなゴージャスなホテルで1週間も過ごせるなんて、蘭花幸せ〜」
 蘭花は思い切りよく、ベッドに飛び付いた。羽のようにフカフカなマットに身を沈め、ゴロゴロとベッドの上を転がった。
「ん〜キモチイイ〜。って、ミルフィーユ、何をそんな所で突っ立ってんのよ?」
 蘭花は居心地悪そうに立ったままのミルフィーユに声をかけた。
「あの〜ホントに連絡入れなくて良いんですかぁ?」
「あん? いいのいいの。元々、今回の仕事の期限も1週間なのよ。それが1日で終わって、その後すぐにホテルの無料招待が当たったんだから、
これはもう、神様がアタシたちにゆっくり羽を伸ばしなさいって言ってるも同然よ!」
 ベッドから身を起こした蘭花はそう言いきって、ルームサービスのメニューを手に取った。
「でも〜。やっぱりみんなに悪いですよ〜。帰りましょうよ〜」
「まったく、ヘンな所で真面目なんだから。ミルフィーユ、これを見なさい!」
 蘭花はメニューをミルフィーユの前に差し出す。そこには、色とりどりのお菓子の写真が掲載されていた。
「わぁ、おいしそう〜」
 ミルフィーユは目を輝かせて、その写真に見入った。
「このホテルのオリジナル日替わりデザート7種よ。これ、食べたくない?」
「食べたいです〜。全部おいしそう〜」
「これを全部食べようと思ったら、1週間このホテルに泊まらないとダメなのよ?で、ミルフィーユ。どぉぉぉぉぉしても帰りたい?」
「1週間、ゆっくりしていきましょう! 蘭花さん」
 満面の笑みでミルフィーユはホテル滞在に同意した。
「そうこなくっちゃ! ホラ、そんな所にいつまでも立ってないで、いい加減座ったら?」
「は〜い。うわぁ、ベッドもフカフカですぅ」
 先程までの居心地の悪さはどこへやら、ミルフィーユはベッドの上に座り込むと、メニューとにらめっこし始めた。
(まったく、扱いやすいんだから……)
 蘭花は再び寝転がり、見るともなしにミルフィーユの様子を窺った。
(…………あれ? ミルフィーユって……)
 蘭花は上半身を起こし、ミルフィーユの方へ向き直った。
「ミルフィーユ、ちょっとアタシの正面に立ってくれる?」
「へ? 何ですか?」
 ミルフィーユは不思議そうな表情を浮かべつつ、言われるままに蘭花の正面に立った。
「ミルフィーユ、アンタさぁ……何げにスタイル良いよねぇ……」
 蘭花はしげしげとミルフィーユを見つめた。
「アタシやフォルテさんほどじゃないけどさぁ、胸だって結構大きいし、腰なんかキュッてしまってるし、オシリの形もキレイだよねぇ……」
「え? え? な、何ですか? そんなにジロジロ見ないでくださいよぉ。恥ずかしいですぅ……」
 恥ずかしげに頬を赤らめ、ミルフィーユは少し後ずさった。
「何て言うかさぁ。アンタの制服って、身体のラインが出て、ミョーな色気があるのよねぇ」
 ミルフィーユの言葉など耳に入ってないように、なおも蘭花は舐めるように全身を眺め回した。
「アンタさぁ、何かダイエットとかしてる?」
「いえ、何もしてないですよ」
「あれだけ甘いモノ食べてる割に、アンタ太らないわよねぇ……」
 ネットリとした視線をミルフィーユの身体に這わせ、蘭花はゆっくりと立ち上がった。
「ほんと、イイ身体してるわぁ……」
 どこかうつろな目付きで蘭花はミルフィーユを見つめた。その手がミルフィーユの肩まで伸び、撫でるように腰の方へ動いてゆく。
「ら、蘭花さん!?」
「え? あ、ああ……」
 蘭花はハッと目を見開き、慌ててミルフィーユから離れた。
「あ、アタシお風呂入ってくるわ!」
 蘭花は取り繕うように言うと、急いでバスルームに駆け込んだ。

熱いシャワーを浴びながら、蘭花は今しがたの自分の行動を思い返していた。
(何、さっきの気持ちは……? ミルフィーユの事見てたら、アタマがボウっとしてきて、ヘンな気分になってきて……。
ヤダ、何でこんなにムラムラした気持ちになるの!?)
 蘭花は身体の奥から湧き上がってくる、熱い情欲のような気持ちを抑えようと、シャワーを湯から水へ切り替えた。
 冷たい水が火照った身体を冷ましてゆくが、心の中に生まれた熱い何かは冷える様子が無かった。
(落ち着くのよ、蘭花。リゾート惑星でゆっくり出来る事になって、気分がハイになってるだけ。そうよ、別にアタシはミルフィーユに欲情してるワケじゃ……)
「あのぅ、蘭花さぁん……」
 懸命に頭を冷やそうとする蘭花に、ミルフィーユがバスルームの外から声をかけてきた。
「な、何、ミルフィーユ!?」
「あのぅ……大丈夫ですかぁ……?」
 扉越しに聞こえてくるミルフィーユの声は、どことなく心配そうな響きがあった。
「何だか様子がおかしかったし、わたし心配になって……」
「だ、大丈夫よ! こんなゴージャスなホテルで過ごせる事になって、テンションが上がっただけ! そ、そんな声出さないの!」
(そんな声出されたら……余計にムラムラしてくるじゃないの!!)
 扉に背を向けた状態でその声を聞いていた蘭花は、高鳴る胸の鼓動を抑え、あえていつもの調子で答えた。
「じゃあ、何ともないんですね? 良かったです〜」
 そのミルフィーユの声と共に、バスルームの扉が勢いよく開かれた。
 慌てて振り向いた蘭花が見た物、それはタオル1枚を身体に巻いただけで、あとは一糸纏わぬミルフィーユだった。
「な、なななななな、何やってんの!?」
 そのミルフィーユの姿に軽いパニックを起こした蘭花であったが、目を逸らす事が出来なかった。
「色々とお詫びも兼ねて、蘭花さんのお背中をお流ししようと思って」
 そう言いながら、ミルフィーユはにこやかに近付いてきた。
「い、い、いいわよ、別に!」
「遠慮しないでくださぁい。わたし、背中流すの上手なんですよぉ」
 なおも近付いてくるミルフィーユに、蘭花は何も考える事が出来なかった。
 ただ、心臓が早鐘のようにドキドキと鳴り続けていた。興奮により、吐息が荒くなってゆく。
「さあ、座ってください!」
 ミルフィーユの手が蘭花の肩に触れた。
 その瞬間、蘭花は「ひぃっ!?」と悲鳴を上げてしまった。
 ただ肩に触れられただけなのに、今まで感じた事もないような快感が全身を駆け巡った。
「ど、どうしたんですか!?」
 再びミルフィーユが心配気な声を出す。
「な、何でも! 何でも……ないの……」
 蘭花は必死に呼吸を整え、どこか虚ろな口調で答えた。
「ホントに大丈夫ですかぁ?」
「え、ええ! 大丈夫よ……。それじゃあ……アンタの好意に甘えるとするわ……」
 蘭花はそう言って風呂用の椅子に腰掛けた。
 その瞳には、暗い欲情の炎が燃え盛っているのに、ミルフィーユが気付くハズも無かった。


 その頃、エンジェル基地では、フォルテとミントがパトロールから戻ってきた所だった。
「うぉ〜い、帰ったぞ〜って、誰もいないのかい?」
 フォルテは誰もいないエンジェルルームを見回した。
 そこに再びウォルコットが入って来た。
「ああ、フォルテさん、ミントさん、おかえりなさい」
「中佐、蘭花とミルフィーユはどうしたんだい?」
「ああ、お二人なら……」
 ウォルコットは急ぎの仕事が入った事を、手短かに説明した。無論、リゾート惑星云々の話は伏せてあった。
 うかつに話せば、彼女らも後を追いかけかねないからである。
「ふ〜ん。しかし中佐、蘭花のヤツ、よく承知したね。アイツの性格から、今の状態じゃまともに仕事しないと思ってたんだが」
「え、ま、まぁ……身体を動かしている方が気が紛れると思ったのでしょう。ア、アハハハ!
そ、そうそう、ミントさん! ロストテクノロジーに関する調査報告の追加データが来てますよ」
 ウォルコットは取り繕うように言いながら、上着のポケットからディスクを1枚取り出し、ミントに手渡した。
「それでは私、これから幹部会議がありますので」
 そう言い残して、ウォルコットは逃げるようにエンジェルルームを出て行った。
「な〜んかアヤシイねぇ……。あのジジィ、何か隠してやがるな」
 フォルテは疑わしげにウォルコットが出て行ったドアの方へ視線を向けた。
「まったくですわねぇ……アヤシイですわ」
 ミントは相槌をうちながら、渡されたデータに目を通した。
「あのロストテクノロジーの解析がさらに進んだようですわね。これで蘭花さんを元に戻す手立てが見つかると良いんですけど……あら?」
 データを検索していたミントは、不意に妙な声を挙げた。
「ん、どうしたい、ミント? 素っ頓狂な声出して」
「あら……あらあら〜これはビックリですわ」
 ミントは少し困ったような表情を浮かべ、データを眺める。
「何だい、何がどうしたって?」
「いえ、あのロストテクノロジーなんですけど……。蘭花さんに影響が出てるようには見えませんでしたわよね?」
「そうだなぁ。いつも通りっつうか、なんつうか……。それがどうした?」
「影響が出てる様子が見られなかった理由が判ったんですの。あのロストテクノロジー、まだ完全に作用してなかったんですわ」
「あん? どういう意味だい?」
 フォルテは怪訝そうな顔付きで、ミントの見ていたデータに目を通した。
「ん〜、このデータによると、アレが作用するには何らかのキッカケが必要って事みたいだな」
「そうですわ。具体的に言えば、性的興奮が引き金になるようです。それを誘発する為に、特殊なアドレナリンを分泌させ、
少しずつ興奮状態に持って行き、その……所謂『発情』させる事により、一気に精神を変調させるワケですわ」
「てコトはアレかい? あの時の蘭花は、まだ発情する前段階で、これからガツンと来るって事か」
「そうなりますわね。今頃は、一緒にいるミルフィーユさんに欲情しているかもしれませんわ」
 そのミントの言葉は、的確に蘭花たちの現状を捉えていたのであった。


「ありがとう、ミルフィーユ。とってもキモチ良かったわ……」
「えへへ〜、どういたしまして」
 蘭花の背中を流した事が喜ばれたようで、ミルフィーユは満面の笑みを浮かべていた。
「お礼に、今度はアタシがアンタの背中を流してあげるわ」
 蘭花は椅子から立ち上がり、ミルフィーユに座るよう促した。
「え? そんな〜、悪いですよぉ。元々お詫びのつもりだったんだし……」
「いいからいいから。ホラ、早く座って、タオル取りなさい」
 蘭花は半ば強引にミルフィーユを座らせ、その体を覆っていたタオルを取り去った。
 剥き出しになったミルフィーユの背中に、蘭花はゴクリと唾を飲み込む。
「じゃ、じゃあ、お願いします〜」
 これ以上固辞するのも失礼だと思ったか、ミルフィーユは胸元を隠しながら、蘭花の方を見た。
「ウフフ、と〜ってもキモチ良くしてあげるからね〜」
 蘭花は何やら怪しげな眼差しでミルフィーユの肌を見つめつつ、手に持ったタオルにボディソープを塗りつけ、ミルフィーユの背中を擦り始めた。
「あ、あ〜、そこキモチ良いです〜」
 背中を流されているミルフィーユは、のんきな声を上げる。背後では、その声に反応して、蘭花が舌舐めずりした事など、もちろん気付いていない。
「そんなにキモチ良い〜?」
「はい〜。蘭花さん、上手です〜」
「じゃあ、ついでに髪も洗ってあげるわ」
 蘭花はシャワーでミルフィーユの髪を濡らすと、シャンプーで優しく髪を洗い始めた。
「ふに〜、キモチ良いですぅ〜」
 ミルフィーユはうっとりとした声を上げた。
「そんなにキモチ良いの? だったら、こんなのはどう……?」
 蘭花は再びボディソープを泡立たせ、それを自分の体に塗りたくった。
 そして、ミルフィーユに抱きつくと、泡にまみれた豊かな乳房を、その背中に押し付けた。
「ひゃっ!? ら、蘭花さん!?何してるんですかぁ!?」
 シャンプーで視界を塞がれている時に、突然、背中に柔らかい物を押し付けられ、状況が判らないミルフィーユは軽いパニックを起こした。
「だぁ〜いじょうぶ、と〜ってもキモチ良い事してあげるだけだからね〜」
 言いながら、蘭花は密着させた体をクネクネと上下に動かし始めた。
「ひゃっ…ひゃあっ!? な、な、何か……ヘンな感じですぅ……」
 背中のラインに合わせて変型する乳房が背中を這い回る感触に、ミルフィーユは体の内からゾクゾクとした快感が湧き上がってくるのを感じていた。
「ひゃ、ひぃ……あ、あぁん……」
 固く突起した蘭花の乳首が背筋を撫でる度に、ミルフィーユの口から甘い呻き声が漏れ始めた。
「フフ〜ン、キモチ良いのぉ、ミルフィーユぅ〜」
 蘭花はミルフィーユの耳元に顔を寄せてそう囁き、耳朶にフ〜っと息を吹きかける。
「ひゃあんっ! ら、蘭花さぁん、やめてください!」
 ミルフィーユは身を捩って逃れようとするが、元より腕力で蘭花に勝てるはずもなく、体を動かす度に密着した乳房が背筋を刺激し、全身から力が抜けてゆく。
「アンタ、なかなか感度良いじゃない。こんなのはどう?」
 蘭花はミルフィーユの耳朶を甘噛みしつつ、ベロリと伸ばした舌先で、耳腔をコチョコチョとくすぐった。
「あ、ダメぇ……」
 ミルフィーユは蘭花の手を掴み、何とか振り解こうとするものの、簡単に手を払われた。
「ホラ、暴れないの! も〜っとキモチ良い事してあげるから……」
 蘭花は全身にまみれた泡を両手にたっぷりと付け、ミルフィーユの腹部にあてがった。そして、ゆっくりと撫で回しつつ、上の方へ手を移動させる。
「さあ、オッパイを洗ってあげるわね〜」
 蘭花はミルフィーユの乳房を撫で回し、やがて揉みしだき始めた。
「あ、やぁん……あふぅ……も、もう……やめて……くださぁい……」
 ミルフィーユは荒い吐息で哀願した。しかし、当然の事ながら、蘭花は許してくれはしない。
「『やめてください』なんて嘘つかないのぉ。キモチ良いんでしょ〜。もっとしてほしいんでしょ〜」
「そ、そんな事……ないですぅ……こんなの……ヤですぅ……あ、あぁん……!」
 ミルフィーユは懸命に声を振り絞って蘭花の言葉を否定した。しかし、その愛撫により、快楽の喘ぎが出るのを止める事が出来ない。
「……ふぅん。だったら、なんでココがこんなにコリッコリなのかなぁ〜?」
 蘭花はわざとイジ悪い声を出し、ミルフィーユの乳首を摘みあげた。
「ひゃあっ!?」
「ホラホラ、乳首こんなにカタくして、キモチ良くないなんて言われてもね〜」
 蘭花は言いながらミルフィーユの乳首をコリコリと指で転がす。
「あ、あ、だ、だめぇ、そこ……ダメですぅ……」
 ミルフィーユはハァハァと息を弾ませ、蘭花の手を払おうとするが、まるで力が入らなかった。
 口では否定しつつも、ミルフィーユの身体はすでに蘭花の与える快楽を受け入れつつあった。



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