女体盛りロストテクノロジー和え
女体盛りロストテクノロジー和え


 それから、さらに数日後。
「フォ・ル・テ・さぁ〜ん!」
「おや、どうしたんだい蘭花? ずいぶんとゴキゲンじゃないか」
 今日の仕事も終わり、自室に戻ろうとしていたフォルテを、蘭花は呼び止めた。
「えへへ〜。実家からイイお酒が送られて来たんですよ! フォルテさん、一つどうですか?」
「へぇ〜、蘭花の故郷の酒かぁ。美味そうだねぇ」
 酒好きのフォルテは内心舌なめずりした。蘭花も別の思惑で舌なめずりしている事には気付いていない。
「美味しいですよ〜。たくさんありますから、今から呑みましょうよ!」
 蘭花はフォルテの腕を取り、強引に自室に引っ張り込もうとする。
「お、おい! そんなに引っ張るなって。判った、判った。ご相伴に預からせてもらうよ」
 ファルテは苦笑を浮かべつつ、蘭花の部屋に入って行った。
 その様子を、こっそりと隠れて窺っている陰が二つ。ミルフィーユとミントである。
「第一段階は成功ですわね。蘭花さんの要望ですし、フォルテさんはお任せしましょう。ミルフィーユさん、わたくし達はヴァニラさんを誘いますわよ」
「了解で〜す。でも、ノーマッドさんはどうするんですか?」
「心配はご無用ですわ。ノーマッドさんも仲間に入れてしまえば良いんですの」
「どうやって、仲間に入れるんです? ノーマッドさんには、アレは効かないと思いますけど……」
「フフ、わたくしに妙案がございますの。それではミルフィーユさん、ヴァニラさんをわたくしの部屋まで連れて来てくださいまし。
もちろん、ノーマッドさんもご一緒に。ウフフ……」
 ミントは妖しい笑みを浮かべ、ヴァニラの部屋に向かうミルフィーユを見送った。


「かぁ〜〜〜美味い! 本当にイイ酒じゃないか!」
 フォルテは蘭花の部屋で、振舞われた酒を一気に飲み干すと、ご機嫌な様子でそう言った。
「まだまだありますから、ジャンジャン飲んでくだいねぇ〜」
 蘭花はフォルテのグラスに酒を注ぎ、自身も手酌で酒をあおる。
「おっと、悪いねぇ蘭花。ホラ、貸しな。アタシが注いでやるからさ」
 フォルテは酒瓶を受け取ろうと手を差し出す。
「あ、それじゃあお願いしま〜す」
 蘭花は酒瓶をフォルテに渡そうとする。
 フォルテはそれを受け取ろうとして、不意に目眩を起こした。
「あ、あれ……?」
 フォルテはパチパチと瞬きし蘭花を見た。視界がグニャリと歪み、焦点が定まらない。
(どうなってんだ? 結構強い酒だったけど、ほんの2,3杯でこんなに酔うワケは……)
 フォルテはグニャグニャと波打つ蘭花の口元がうっすら微笑んでいるのを見た瞬間、何かを悟る。
「ら、蘭花! 酒に何か入れたね……?」
「はぁい。合法ドラッグ少しとぉ、このロストテクノロジーをた〜くさん入れた、蘭花特製カクテルで〜す」
 蘭花はニッコリ笑って、例のロストテクノロジー瓶を取り出した。
「そ、それは……」
 フォルテは懸命に目を凝らし、その瓶を見つめる。間違い無く例のロストテクノロジーである。
「は〜い、じゃあコッチに移動でぇ〜す」
 蘭花は妙に甘えた声を出し、フォルテの腕を取って強引にベッドに寝かせつけた。
「フォルテさぁん。アタシ、こんな日が来るのをずっと待ってたんです」
 蘭花はフォルテの上に覆いかぶさり、熱の篭った視線を投げかける。
「フォルテさん、好き……大好き」
「よ、よせ! アタシはそんな趣味は……」
 拒もうとするフォルテの口を、蘭花の唇が塞いだ。
「んん!?」
 驚愕にフォルテの目が見開く。蘭花の舌が口腔に滑り込み、ヌメヌメと蠢くと、フォルテの舌を絡め捕る。
「ん! んん〜〜〜〜っ!! んむっ!?」
 フォルテは口内で動く蘭花の舌に、ビクリと体を震わせた。
(な、何だ……? コイツ、めちゃくちゃキス上手じゃないか……ち、力が、抜ける……)
 フォルテの体から、徐々に力が抜けていく。ロストテクノロジーとドラッグの作用もあるのだろうが、何よりも蘭花のキステクニックに溺れそうになっていた。
 懸命に蘭花の体を押し戻そうとしていた腕の力が少しずつ弱まってゆき、やがて完全に抵抗力が無くなった。
 そのタイミングに合わせるように、蘭花の手がフォルテの胸に触れる。キスで舌を絡めながら、蘭花はその豊満な乳房を揉み始めた。
「ん……!」
 フォルテの体がまた震える。蘭花は唇を放し、滴る唾液を舐め取りながら、ニッコリと微笑んだ。
「アタシもスタイルには自信ありますけど、やっぱりフォルテさんの爆乳には敵いませんね〜。だって、こんなに指がめり込んじゃう!」
 蘭花は巧みにフォルテの胸を揉みしだいた。その柔らかく大きな双丘は、蘭花の指に合わせてグニャグニャとエロティックな変形を続ける。
「アハ、フォルテさん感じてきたんですね? ホラ、乳首がこんなにカタくなってる……」
「そ、そんなイヤらしい言い方するな……」
 フォルテは火照った顔を背け、抗弁する。
「だってぇ〜。服の上から判るぐらいにコリコリじゃないですかぁ〜」
 蘭花はイタズラな笑みを浮かべ、固く尖った乳首をコリコリと指で転がした。
「ひゃっ! や、やめ……あぁ!!」
「インナーの上から吸っちゃおうっと」
 蘭花はフォルテの胸に顔を埋め、服の上から生地を持ち上げている乳首に吸い付いた。
「あ! や、やめて……胸は……弱いんだ、あぁん!!」
 フォルテのハスキーな喘ぎ声に、蘭花はますます興奮の度合いを増す。
「そんな事言われたら、余計に止められなくなるじゃないですか。もっと責めちゃおう〜と」
 チュパチュパと肉欲をそそられる音を立てながら、蘭花はさらにフォルテの胸を責めたてた。
 レロレロと舌で乳首を転がし、軽く甘噛みする。
「あ、ああ、あはぁ!」
 フォルテは胸先から駆け巡る快感に身悶えし、艶かしい喘ぎを上げる。
「フフ、服の上からでもこんなになっちゃうのに、直接吸ったりしたら、どうなっちゃうんだろう?」
 蘭花は淫蕩な笑みを浮かべ、フォルテのインナーに手をかけると、力いっぱい引き裂いた。
 服に押さえられていた豊乳が、ボロリとこぼれ出す。
「あ、よせ! やめて! い、今直接されたりしたら……」
 フォルテは弱々しい表情で、イヤイヤするように首を振る。しかし、そんな様子はますます蘭花の嗜虐心を刺激するだけであった。
「フォルテさんったら、普段とは別人みたいにカワイイ……。そんな顔されたら、もっとイジめたくなっちゃう!」
 蘭花は充血し、ガチガチに固くなっている乳首にフっと息を吹きかける。
「あぁ!!」
 吐息の刺激だけで、フォルテの背が反り返る。
「フフ、それじゃあ……いっただっきまぁ〜す」
 蘭花はわざとジラすようにゆっくりと顔をフォルテの乳房に寄せた。
 口を大きく開けてベロリと舌を伸ばし、少しづつ乳首に近付ける。
「あ……や、やめて……頼むから……」
 ビクビクと体を震わせながら、フォルテは蘭花を見つめる。蘭花はそんなフォルテの様子にニンマリと笑うと、不意をつくようにいきなり乳房にしゃぶり付いた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 その瞬間、フォルテは達してしまった。息が止まりそうになるぐらいに体を震わせ、ふと糸が切れた人形のようにグッタリとベッドに沈み込んだ。
「アハ、フォルテさん、胸だけでイッちゃったんだぁ〜」
 蘭花はハァハァと荒い息をつくフォルテの傍らに横たわると、その髪を優しく撫でた。
「フォルテさん……ステキです。どんな姿でも、やっぱりフォルテさんはステキです……」
「蘭花……」
 ウットリとした目つきの蘭花に、フォルテはうっすらと霞がかかったような視線を投げかける。
「本当は、アタシとミルフィーユとミントの3人でフォルテさんを責める予定だったんです。でも、どうしても一人でフォルテさんと愛し合いたかったんです。
だから、無理を言って、アタシ一人でフォルテさんを……」
 ポツポツと語る蘭花の口を、今度はフォルテの唇が塞いだ。タップリと舌を絡め、唇を放す。
「フォルテさん……」
「何も言わなくていいさ。さあ、アタシはまだ満足してないよ? もっとアタシを愛しておくれ、アタシの……大切な蘭花……」
「フォルテさん……ウレシイ!!」
 蘭花はフォルテに抱きつき、再び唇を重ねた。無理やりではない、愛の篭った甘いキスを二人は交し合った。


その頃、ミントの部屋でノーマッドは意識を取り戻した。
「あ、あれ……私は何を……」
「お目覚めになりましたか、ノーマッドさん?」
 ミントが突然視界に入って来た。若干見上げるような視線のミントに軽い違和感を覚えるノーマッドだが、不意に何かに思い当たる。
「ミントさん! そ、そうだ! アナタ一体何のつもりですか! いきなり私を体から抜くなんて!」
 ノーマッドは猛然と抗議する。空白のメモリーを思い起こしながら。

 ミルフィーユがヴァニラの部屋にやって来て、今からミントが紅茶を淹れてくれると告げた。
 今日のお祈りが済んだヴァニラは、ミルフィーユに誘われるまま、ノーマッドを抱えてミントの部屋に足を運んだ。
 ミントの部屋では、紅茶とミルフィーユが焼いたクッキーが置かれてあり、それをいただきながら、穏やかなお茶会が行われた。
 30分ほどして、ヴァニラが席を辞そうとした時に異変が起こった。
 突然ヴァニラが目眩を起こし、抱えていたノーマッドを落としてしまった。
《ヴァ、ヴァニラさん!? どうしたのですか? まさか、さっきの紅茶かクッキーが口に合わなかったのですか!?》
「あらあら、大変。ヴァニラさん、少しお休みになってはいかが?」
 ミントがふらつくヴァニラの体を支え、自室のベッドに寝かせつけた。
《ミントさん、早くお医者さんを呼んでください!》
 そこで床に転がったままのノーマッドをミントが拾い上げた。
「そこまでしなくとも大丈夫ですわ。少し横になっていれば、すぐ元気になりますわ。それよりも……」
 ミントはノーマッドの中に手を突っ込み、その本体を掴む。
《あ、な、何をするんですか!》
「少しの間だけ、眠っていてくださいまし。大丈夫、目を覚ませば、きっと良い事がありますわ」
 そのミントの言葉が終わると共に、ノーマッドはボディから本体を抜き取られ、その意識を失ったのであった。

「まあ、その事は後にするとして、ヴァニラさんはどうしたんです!?」
「ヴァニラさんでしたら、アチラですわ」
 ミントは部屋の奥の方を指差した。
 その指先を追い視線を動かすノーマッドが、そこで信じられない光景を見た。
「どうですか、ヴァニラさん。気持ちイイですか?」
「あ……き、気持ち、いいです……」
 ベッドの上で、全裸になったミルフィーユとヴァニラがもつれ合うように横たわっていた。
 ミルフィーユのしなやかな指先がヴァニラの秘部に伸び、うっすらと毛の生えたスリットを撫ででいる。その指を動かすのと同時に、
まだまだ発展途上のヴァニラの胸に顔を寄せ、小さな桃色の突起に口づけし、チロチロと舐め回す。
「あ……」
「えへへ〜、ヴァニラさんカワイイ〜。もっと気持ち良くしちゃお〜っと」
 ミルフィーユは指でヴァニラの乳首を転がしながら、その首筋に舌を這わせる。
「あぁ……」
 ヴァニラはされるがままに全身を愛撫され、鼻にかかった甘い喘ぎを漏らした。
「ヴァ、ヴァニラさん! ミルフィーユさん! アナタ、ヴァニラさんに何をしているんですか!?」
 ノーマッドは激情に駆られて立ち上がり、そこで初めて自分の身に起こった異変に気付いた。
「あ、あれ? 急に視点が高くなったような……? そういえば、さっきもいつもより視点が高かった気が……」
 いつもは基本的に見上げるような視点の筈が、先刻のミントは明らかに自分が見下ろしている感じであった。
どこか小高い場所に置かれていたのかと思っていたのだが、今現在、自分の意思で体が動き、視点が高くなった事にノーマッドは軽いパニックを起こす。
「フフフ、あちらに鏡があるので、ご自分の姿をよ〜くご覧あれ」
 イタズラっぽい笑みを浮かべ、ミントは壁際に置かれた姿見の鏡を指差す。ノーマッドはそちらに視線をやり、そこでCPUが焼き切れんばかりの衝撃を受けた。
「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!!」
 ノーマッドは自分が生産されてから、最大級の驚愕の叫びを上げた。
 その鏡に写っていた物。それはいつものピンク色のぬいぐるみの姿ではなく、一人の人間の姿であった。
 長い黒髪をなびかせ、そこにアクセントとして赤の細いリボンをあしらっている、なかなかの『美少女』がそこにはいた。
「ノーマッドさんに、新しいボディをプレゼントしたんですわ」
 ミントはニッコリと微笑みながら言う。
「以前から、ヴァニラさんを愛せる体が欲しいとおっしゃってましたでしょう? 僭越ながら、このミント・ブラマンシュ、一肌脱がせていただきましたの」
 言いながら、ミントは本当に服を脱ぎはじめる。
「そ、それはそうですが、だったら何故女性体なんですか! 確かに私には性別というものはありませんが、それでもどうせなら男性体の方が……」
「あら、それはアナタの為を思っての事ですよ、ノーマッドさん。それと、ヴァニラさんの為ですわ」
 しれっとした表情で答えるミントに、ノーマッドは戸惑いを覚える。
「私と、ヴァニラさんの為……?」
「そうですわ。よぉ〜く考えてくださいまし。ヴァニラさんは神に仕える身、そうですわね?」
「そうですが……」
「ノーマッドさんならご存知でしょうが、神に仕える女性というのは、常に純潔でなければいけません。つまり……少し下世話な言い方をすれば、生涯処女でいなければいけないのです」
「ああ!」
 そこでノーマッドはミントが言いたい事を察した。
「そう、もしアナタが男性の体を手に入れたら、ヴァニラさんの純潔を一生守り通す自身がおありですか? きっとガマン出来なくなるに違いありませんわ」
「私は蘭花さんのようなケダモノじゃありませんよ!」
「それでも、ガマン出来ると言い切れないでしょう?」
「そ、それは……」
 ノーマッドは押し黙ってしまう。確かに自分が男性としての体を手に入れたら、思い余ってヴァニラを抱いてしまうかもしれない、そう思い至ったからである。
「でも、女性の体なら、心配はご無用ですわ。純潔を守り続け、なおかつ肉体的にも精神的にも愛し合う事が出来るのです。わたくし達としましても、働き手が一人増えて、一石三鳥ですわ」
「……ミントさん、そこまで考えて……」
 ノーマッドは目からウロコが落ちる気分であった。明らかに詭弁なのだが、上手く丸め込まれた感がある。
「ホラ、ヴァニラさんが呼んでますわよ」
 ミントはノーマッドの背を軽く押して、一歩前に踏み出させた。
「あ……」
 ノーマッドは改めてヴァニラの姿を見た。一糸纏わぬ姿でベッドに横たわり、体中が汗と唾液でテカテカと輝いている。
その頬を赤く上気させ、潤んだ瞳で変わり果てたノーマッドの姿を見つめていた。
「ヴァニラさん……何て美しいんだ。まるで女神か天使が顕現したようだ……」
 ノーマッドはそのヴァニラの姿に見とれる。
「ノーマッド……おいで……」
 ヴァニラは両手を広げ、うっすらと笑みを浮かべてノーマッドをいざなった。
「ヴァニラさん…………」
「ノーマッド……おいで……」
 もう一度呼ぶヴァニラ。ノーマッドの瞳から、人造の涙が溢れる。
「ホラ、行っておあげなさいな。アナタのその体は、本来は男性用のセクサロイドです。超高級品ですから、普通の人間と同じように愛し合えますわよ」
 ミントはもう一度ノーマッドの背を押した。今度は少し強めに。
「うわっ!?」
 バランスを崩し、つんのめるようにノーマッドはヴァニラに覆い被さった。
 鼻の頭が付き合うぐらいに二人の顔が接近する。
「ノーマッド……おいで……」
 ヴァニラが三度呼びかけ、その体をそっと抱いた。
「ヴァニラさん!」
 その刹那、ノーマッドはヴァニラと口付けを交わした。お互いの舌を絡め、貪るように激しいキスを続ける。
 ミントはその様子を満足そうに眺め、ニッコリと微笑む。
「これでノーマッドさんもお仲間ですわ……。ああ、でも『ノーマッドさん』というのも、イマイチ気分が乗りませんわね……」
 ミントは部屋を横ぎり、現在のノーマッドのボディが入っていたケースを眺めた。ケースに書かれた文字を目で追い、やがて目的の文字を見つけ出す。
「ああ、ありましたわ。これがそのボディの名前ですわね」
 ミントは激しい口付けを交わすヴァニラとノーマッドの元へ近付き、その耳元で囁いた。
「お二人とも、よろしいですか? 今日からノーマッドさんのお名前は…………ですわ」
「…………それが私の新しい名前なのですね?」
「新しい名前……」
「フフ、そうですわ……」
 なおも舌を絡めあう二人に混ざるように、ミントも舌を伸ばす。
「あん、わたしも入れてくれなきゃダメですぅ」
 ミルフィーユも続けて舌を伸ばす。
 4人の少女は代わるがわる舌を絡めあい、お互いの体を貪りあった。
 
 これからが、彼女たちにとって全ての始まりなのであった。


 それから一ヶ月。
 任務の終わったエンジェル隊は、基地の廊下でマイロー兄弟とすれ違った。
「よぉ、何か最近調子良いみたいじゃん。これからも頑張ってくれよ。そうすればオマエらの尻ぬぐいしなくていい分、オレたちも楽になるしな」
「ハン、言ってなさい。元々アタシたちはチームワーク抜群なんだから」
 ココモの憎まれ口に蘭花が応じる。
「しかし、ノーマッドさんが6人目のエンジェル隊メンバーになるとは思わなかったですよ」
「マリブさん、私はもうノーマッドじゃありませんよ。私の名前は『烏丸ちとせ』です」
「ああ、そうでしたね。スイマセン、ちとせさん」
 マリブは軽く頭を下げ、ニッコリと笑う。
「さあ、早いトコ報告を済ませちまうよ! それから、今日はミルフィーユの部屋で『お茶会』だ!」
「は〜い!」
 フォルテの一声に、エンジェル隊全員が返事をし、そのまま和気あいあいと廊下を進んで行った。
「…………何かアイツら、キモチ悪いぐらい仲良いなぁ」
「そうだね…………」
 そんな彼女達を、マイロー兄弟はただ見送るだけであった。


 そしてミルフィーユの部屋。すでに全裸になっている彼女たちは、ベッドの上でその裸身を絡めあい、淫欲の波に身を晒していた。
「ウフフ、ミルフィーユさんは、コッチの方が好きなんですわよね?」
「ひゃあ! ミントさん、オシリ……ダメぇ……指抜いてくださぁい」
「何を言ってるんですの? わたくしの指を嬉しそうに咥え込んで放さないのは、ミルフィーユさんのオシリの穴ですわよ?」
 指でミルフィーユのアヌスを弄ぶミント。
「ミルフィーユのオシリは、アタシが徹底的に開発したモンね〜」
「じゃあ、次はアタシが蘭花の体を開発してやろうかい?」
「アン、フォルテさんったらぁ〜。あぁん!」
 フォルテが双頭ディルドゥを蘭花の秘部に挿入し、反対側を自分に挿入する。
「気持ちイイ? ちとせ……」
「あ、イイですヴァニラさん……。もっと、舐めて……」
 ちとせのスリットを指で広げ、その奥を舌でかき回すヴァニラ。
「あ、み、ミントさん。ミントさんのアソコは私が舐めてあげます。あなたは私の大恩人ですから」
 自分も舐められながら、ちとせはミントの毛の無いスリットを押し広げ、愛液で溢れかえった秘部を舐め、クリトリスを甘噛みする。
「あ! ち、ちとせさん! イイですわ!」
 ミントの指が一際激しくミルフィーユのアヌスを抉る。
「ひゃあっ! ら、蘭花さぁん!!」
 菊腔をまさぐる感触に、ミルフィーユは快楽に震えながら最初に愛し合った女性、蘭花の胸にむしゃぶり付く。
「あ、ミルフィーユ!」
 ミルフィーユは蘭花の乳房に吸い付き、突起した乳首を舐め回し、軽く噛む。
「あ、ミルフィーユ……もっと、もっと強く噛んで!」
「おや? 蘭花はマゾだったのかい? だったら、もう片方はアタシが噛んでアゲルよ」
 フォルテが体を起こし、空いている方の蘭花の乳首を歯を立てて噛んだ。
「ああ、イイっ! 痛いのに……ゾクゾクしちゃう〜〜〜っ!」
 蘭花はミルフィーユの顔を上げさせ、唾液と愛液でドロドロになった唇を重ねる。
 タップリと唾液を交換し、ミルフィーユは嬉しそうに口を開いた。
「蘭花さん、ミントさん、フォルテさん、ヴァニラさん、ちとせさん…………みんな、大好きです!」
 うっすらと涙ぐみながら、幸せそうに微笑むミルフィーユ。その笑顔に釣られて、全員が優しい笑みを浮べた。
 そして、大きなオルガの波が押し寄せる。
「わ、わたし、もう……もう……」
「あ、アタシも……」
「わたくしも……」
「ああ、アタシ……」
「全ては……あるがままに……」
「ヴァ、ヴァニラさん……」

『イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!!!』

 全員が一斉に絶頂を迎え、アクメの叫びが部屋中に響き渡った。
 そのまま、グッタリとベッドに沈み込んだ彼女たちは、荒い息を整えながら、近くにいる誰かを求め、その唇を重ねあった。

 天使たちの淫らな宴は終わる事なく、いつまでも続いた。いつまでも、いつまでも…………。


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