Junk White
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第1話「汚れた白」


 それが行われているのは、ある公立高校の教室の一つであった。
 そこで一人の少女と三人の男子生徒による、享楽の宴が繰り広げられていた。
 もっとも、“宴”なのは少年たちにとってであり、少女にとっては今行われている行為は気が狂いかねないほど苛烈な“拷問”にすぎないのだが。

 少女が体験しているのは、一言で言えば『レイプ』である。
 身動きを取れないように体を拘束され、少年たちの獣じみた欲望を強制的に処理させられ続けていた。
 少女は摩耗した精神で考える。なぜ自分がこのような仕打ちを受けなければならないのか。理不尽なまでの性的暴力に晒されなければならないのか。
もちろん、答など分かるはずもない。分らないからこその『理不尽』なのだ。
だから、少女は耐える。そうする事しかできないから。
歯を食いしばって苦痛と恥辱に耐え、いつかは必ず来るであろう終焉の時を待つ以外の選択肢は無かった。

だが、それは『始まりの終わり』にすぎない事を、少女は漠然と感じ取っていた。

その少女の名前は真木。
これは彼女が歩む、果てしない恥辱と転落の道を描いた物語。


 少年たちによる凌辱が始まってどれぐらいの時間が経っただろうか。真木はゼイゼイと喘ぎながら、唇を必死に噛みしめて声を押し殺した。
 手足を机の脚に束縛され、身動き一つ出来ない真木にとって、“声を出さない”事は唯一出来うる抵抗であった。
 悲鳴をあげてみた所で少年たちは喜ぶだけで、決して凌辱の手を緩めない事はもう分かっている。
 そんな真木の様子をニヤニヤと眺めながら、少年の一人は腰を打ち付け続けた。
 固く勃起した男根が貫いているのはヴァギナではなく、最も恥ずかしい小穴、すなわち『肛門』である。
 ただでさえ輪姦に晒され、精神的に参っている真木をさらに苛んでいるのが、このアナルレイプであった。
 少年たちは凌辱が始まった時から一貫してヴァギナには興味を示さず、真木のアヌスを執拗に責め続けているのである。
 男性経験ゼロ、キスですらつい最近になって初めてしたという真木にとって、初体験がレイプというだけでも悪夢だというのに、
彼らが凌辱の対象としたのはよりにもよって肛門なのである。
 このようなアブノーマルな行為が存在している事は知識として知っていたが、現実にそれを体験させられるとは夢にも思わなかった。
真木にとって『肛門』とは『排泄器官』にすぎず、それは自分の体の中でも、決して他者の目に触れさせたくない部位の一つである。
それなのに、見られるだけならまだしも、そこに男性のペニスを挿入されるなど、正気の沙汰とは思えなかった。あまりに度を越えた羞恥に、いっそ死んでしまいたいと思った。
 だが、少年たちはそんな真木の思いなど露ほども知らず、性欲の赴くままに肛門を抉り続けていた。
「よし、真木、出すぞ!」
少年は畳みかけるように激しく腰を動かし、絶頂の時を迎えようとしていた。
「ん……んんっ……くぅっ!!」
真木はきつく目を瞑り、懸命に声を押し殺す。
「よぉし、ケツの中に出してやるからな。そぉら!!」
 声と同時に、少年は真木の腸内に射精した。
 真木は何度目かの直腸射精に、言い様の無い感覚を覚えていた。
「あぅ…………うぅ…………」
「へへ、良かったぜ、真木」
 少年は満足そうに真木のアヌスからゆっくりと男根を引き抜く。
「くぅっ!」
 排泄感にも似た感覚に真木は思わず声を上げ、グッタリと机に突っ伏した。
 少年の一人が構えていたビデオカメラのレンズを真木の顔に近づけ、開いている手で強引に顔を上げさせた。
「どうだ、そろそろ気持ち良くなってきたんじゃねぇか?」
 少年の嘲笑するような声に、真木は弱々しいながらもそのレンズに向かってキッと睨みつけた。 
「ヘッ、まだそんなツラ出来るのかよ」
 少年はビデオカメラを仲間に渡し、先刻の少年と入れ替わるように真木の後ろへ回る。
「まだシツケが足りないみたいだな」
 少年は下卑た笑みを浮べ、自らのペニスを真木のアヌスに押し当てた。その先端が少しずつ肛門を割り開いて中に入ってくる。
「ひぃっ!?」
 自分の意思とは裏腹に菊門を開かれる感触に、真木は目を見開いて短い悲鳴を上げた。
「どうだぁ、ケツの中に入ってくるのが分かるだろ? このまま根元までブチ込んで、それからまた突きまくってやるからな」
「〜〜〜〜〜っ!!」
 ゆっくりと肉棒が体内に侵入してくる感覚に、真木は目を白黒させながら耐えた。
「ほ〜れ、根元まで入ったぞぉ。それじゃあ、タップリ動いてやるからなぁ。おらぁっ!!」
「くぅっ!!」
 少年が激しいピストン運動を始め、真木は小さく苦鳴を上げた。
 一突きされるごとに、真木の体が固定された机ごとガクガクと震えた。
 極限まで精神を苛むアヌス姦に耐えながら、真木は思いを巡らせる。
(なんで……なんでアタシがこんな目に…………)
 悔しさのあまり、真木の目に涙が浮かぶ。

 それはほんの30分ほど前の出来事だった。


その日、日直で遅くまで教室に残っていた真木は、ようやくその仕事を終えて帰宅しようとしていた。
(ああ、遅くなっちゃったなぁ。早く帰ろ)
時計の文字盤を見て、一つため息をつくと真木は教室から出ようとした。
その時、突然扉が開き、3人の少年が入ってきた。
「よう、何してんだよ?」
少年の一人が陽気に声をかけてくる。しかし、真木は何となく身構えてしまう。
 彼の名は柴田。真木のクラスメイトの一人である。

真木の所属するクラスは、転校生や素行の悪い生徒を“隔離”する為の学級であり、その為に“素行不良グループ”と“その他”のグループに生徒は二分されていた。
もっとも真木は『不良』という連中は嫌いであるし、自分以外を冷淡に見ている他の生徒ともソリが合わず、教室内では孤立した存在であった。

今、目の前にいる柴田、その取り巻きである二人(名を“三浦”と“上野”という)は素行不良グループに属する。真木としては、なるべく関わりたくない連中であった。
 特にリーダー格の柴田は、家がヤクザだという噂もある。
 そんな柴田が珍しく声をかけてきた。真木としては煩わしいだけなのだが、あまり素っ気無い態度を取って目をつけられても敵わないので、無愛想にならない程度に答えた。
「別に。日直だから残ってただけ」
「へぇ〜。そういえば、三浦。オマエも日直じゃなかったか?」
「そういや、そうだな。悪ぃ、真木。忘れてたぜ」
 三浦が大して悪びれる事もなく言う。
「別にいいよ、もう終わったし。それじゃあ……」
「待てよ、真木」
 教室を出ようとした真木を、柴田が呼び止める。
「……何? ちょっと急ぐんだけど」
 特にこの後の予定など無いのだが、とにかく関わり合いたくなかったので、真木はそううそぶいた。
「別に大した用事じゃないんだけどな。オマエさ、クラスで孤立してるだろ?
まあ、クセのある連中だからな、付き合いづらいってのもあるんだろうが、オレとしては同じクラスの仲間が孤立してるってのは何とも心が痛むんだよ」
 柴田はニヤニヤ笑いながら、そんな言葉を並べる。正直、空々しい事この上ない。
「そこでな、オマエと仲良くなりたいと思ったんだよ。オレたちは席も隣同士だろ?」
 確かに何の因果か、真木の隣は柴田の席であった。
 しかし、今までせいぜい「次の授業何だったっけ?」ぐらいにしか声をかけられた事もない相手にいきなり「仲良くなりたい」などと言われても、まるで信用出来ない。
 真木の足は自然と後ずさる。当の柴田はそんな真木の様子など意にも介さず、言葉を続ける。
「それでな、仲良くなる為には何をするべきかと考えたんだよ」
 柴田は左右の二人に目配せをする。次の瞬間、真木は二人がかりで両腕を拘束された。
「えっ!?」
「やっぱり“スキンシップ”が一番だと思うんだよな」
 言うやいなや、真木は机に覆い被さるような格好をさせられ、腕と足を押さえつけられた。あまりに突然だった為、真木はロクに抵抗出来なかった。
「あ、やだ! 放してよ!!」
「うるせぇな、おとなしくしろって!」
 柴田は真木のスカートと下着を一度にずり下ろすと、剥き出しになった尻を、ゆっくりと撫で回す。
「あ……い、嫌っ……やめて!!」
 真木は自分が今まさにレイプされつつある現実に、さっと顔を蒼褪めさせた。
「こ、こんな事したって、私、絶対に泣き寝入りなんかしないからね! あ、後で後悔するのはそっちよ!」
 真木は精一杯強がりを言ってみせた。しかし、語尾が震えるのを抑える事は出来なかった。
「ヘヘ、いつまでその強がりが続くか楽しみだぜ」
 三浦が自分の鞄をゴソゴソとまさぐる。
 その様子を横目で見ながら、柴田は手触りを確かめるように尻を撫で続けた。
「先に言っといてやるけど、実は、オレたちオマエのマンコには興味無いんだよ。用があるのは……ココなんでな!」
 言いながら、柴田はその中指を真木のアヌスに捻じ込んだ。
「ひぃっ!!」
 突然の異物挿入に、真木は悲鳴を上げる。
「さすがにキツイな」
 柴田は中指に人差し指を添えて指を増やすと、締め付けてくる感触を楽しむように、グリグリと動かした。
「ひゃっ! い、痛っ! や、やめ、そんな、所……触らないで! 痛っ、痛いっ!」
「何だ、指はお気に召さないか?」
 意外にも、柴田は真木の懇願にあっさりと挿入していた指を引き抜いた。
「ひゃうっ!!」
 その瞬間、真木の背筋を何かが走った。ゾクゾクとした感覚が全身を駆け巡る。
「お? なかなかイイ反応だな。だったら、こういうのはどうだ?」
 柴田はしゃがみこむと、眼前にある真木のヒップに手を伸ばし、その尻朶を力一杯開いた。
 男たちの視線に晒されたアヌスが、真木の呼吸に合わせてヒクヒクと蠢いていた。
「なかなかキレイな穴だな」
 柴田はジッと真木の菊門を見つめた。
「あ、イヤ! そんな……見ないでぇ!」
 真木は自分の体でもっとも恥ずかしい場所、排泄器官を見られるという恥辱に軽いパニックを起こした。
 だが、柴田たちはそんな言葉が聞こえないように肛門視姦を続ける。
「見ないで、見ないでぇ……」
 真木は懸命に腰を動かし視線から逃れようとするが、ガッチリと尻を抑えられ、どうする事も出来ない。
 やがて、柴田は自分の顔をゆっくりと真木のヒップに近付けた。
「へへ、イイ匂いだぜ、真木……」
 そう言いながら柴田は舌を伸ばすと、ベロリと真木のアヌスを舐め上げた。
「きゃあっ!!」
 真木は“肛門を舐められる”という、これまで経験した事の無い行為に悲鳴を上げた。
「そぉら、もっと舐めてやる」
 柴田は貪りつくように真木の菊腔に舌を這わせた。
「や、やだ! そんな汚い所……舐めないで!」
 真木はイヤイヤをするように顔を左右に振るが、舌が菊門を這いずる感触は一向に消える気配が無かった。
 舐められながら、再び指が真木の中に侵入してきた。
「ひぃっ!!」
 真木は再び悲鳴を上げて目を見開く。
「い、痛っ……やめ、て……指……抜いてぇ!!」
 そんな真木の反応に、男たちは満足げに微笑む。
「これが何だか判るか?」
 先ほどまで鞄をゴソゴソと探っていた三浦が、真木の眼前に何かを突き出した。
「!!」
 それを見た真木の表情が驚愕に歪む。
 そこにあったのは、いわゆる『イチジク浣腸』と呼ばれる物だった。
「そ、それって……。ま、まさか――」
 真木の表情が凍りつく。
「まずは腹の中をキレイにしないとな」
 三浦はニヤニヤ笑いながら、柴田に浣腸を手渡した。
彼らが何をするつもりなのか、真木は容易に想像が出来た。
「や、やめて! そ、そんな事しないで!!」
 彼らが行おうとしている事のおぞましさに、真木の体がガクガクと震えだす。
 そんな真木の様子に、男たちはますます加虐心を燃え上がらせた。
「その顔、なかなかソソるぜ、真木。そら、まず1個目だ」
 柴田は浣腸の先端部を真木の菊門に差し込んだ。
「ひっ! いや、いや……やめて…………」
 括約筋を押し分けて侵入してくるゴムの感触に、真木の恐怖心は頂点に達した。
その様子を満足げに眺める柴田は浣腸を握る手に少しずつ力を込めてゆく。
「そぉら、イクぞ、イクぞ〜」
 わずかずつではあるが、中の薬液が腸内に流れ込むのを真木は感じていた。
「あ……あああ…………!」
「どうした? 一気に撃ち込んで欲しいのか? イイぜ、飲み込め!」
 柴田は掌中の浣腸を一気に握り潰す。
「ああああああああっ!!」
薬液が奔流となり、真木の腸内を駆け巡った。
真木は『赤の他人に浣腸をされた』恥辱に顔を真っ赤にして机に伏せる。
しかし、柴田が中身の無くなった浣腸を引き抜くと同時に、真木は激しい腹痛に見舞われ顔を跳ね上げた。
「あう……うくっ……お、おね、がい……と、トイレ、に……」
 真木は唇を噛み、懸命に括約筋を締めて男たちに訴えた。
 浣腸など初めての経験であったが、その厳しさは想像以上であった。
 ほんの少しでも気を緩めると、薬液に刺激された腸がその中身をぶちまけてしまいかねない。
「お願い……出ちゃう……」
 真木は弱々しい声で懇願し続ける。しかし、男たちの言葉は真木を更なる絶望に突き落とす物であった。
「1個ぐらいでネを上げられちゃあ困るんだよな。まだ沢山あるんだからな」
 男たちは言いながら素早く真木の両手首を後ろ手に縛ると、二人がかりで抱え上げ、大股開きのポーズを強制した。
「こうすれば浣腸される所が見れるだろ?」
「ああ、いや! こ、こんなポーズ……」
真木は恥辱と便意に顔を紅潮させ、唇を噛みしめて必死に括約筋を締める。
上野と三浦はそんな真木の耳に息を吹きかけ、耳朶を甘噛みしながら舌で弄んだ。
耳腔の中でクチュクチュと淫靡な音が響き、背筋をぞわぞわとした感覚が走る。
「あぁ、み、耳に息を……かけない、でぇ! ひぃっ、な、舐めないでぇ!! 力が……抜けちゃう!」
くすぐったいような、何とも言えないゾクリとした感覚が全身を伝う。
「力が抜けたら、全部垂れ流しだぜ?」
「!?」
 真木は慌てて緩みそうになった括約筋を締める。だが、その間に三浦の舌が真木の首筋を這い回り始めた。
 真木はきつく目を瞑り、必死になって痛痒感に耐えた。
「そう、まだガマンしろよ。それじゃあ、2個目だ」
 柴田は新しい浣腸を真木の菊門に差し込む。
「今度はジラさずに全部入れてやるよ」
 その宣言通り、柴田は2個目の浣腸を真木の腸内に撃ち込んだ。
「あ、あぁぁぁぁぁっ!!」
 真木の中に更なる薬液が流れ込み、腸を捻るような痛みも倍化したかのようだった。
「何個か連続でイクぜ」
「い、いや、もうダメ! こ、これ以上は……あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 真木の中に悪魔の液体が次々と注ぎ込まれた。
 今にも腹を突き破らんばかりの激痛が真木を苛む。
「も、もう……許して。お願い……ト、トイレに……行かせてぇ」
真木はすすり泣きながら許を乞うた。
こんな地獄に、これ以上耐えきれる自信は無かった。
「イイぜ。ただし、オレの質問に答えられたら、だ」
 柴田はニヤニヤと笑みを浮かべ、真木の眼前に再び浣腸を突き付けた。
「今から入れるコイツで何個目の浣腸だ? 正解だったら、トイレに行かせてやるよ」
 柴田は言いながら、浣腸を真木の菊門に挿入する。
「そぉら、早く答えないと、また1個追加だぜ?」
 男はややゆっくりと浣腸液を注入し始める。
 真木はパニックになりそうなのを懸命に抑え、必死に記憶をまさぐった。
(か、数なんて覚えてるワケないじゃない! え、えぇと5回以上はされたはず……あぐぅ、も、漏れちゃう……)
 激しい便意に耐えながら何とか頭を回転させようとする真木をあざ笑うかのように、また1つの浣腸が空になった。
「あ〜あ、1個追加だな。そら、早く答えろよ〜」
 また新たな浣腸が真木の菊門に挿入された。
「答えるまでに、何個追加されるかな?」
 柴田は再び薬液を注入し始めた。
「あ、あぁぁぁぁぁぁっ!!」
「そぉら、早くしないとコイツもそろそろカラになるぜ?」
「あ、あ……は、8個!?」
 真木は何とか記憶を掘り起こし、自分に撃ち込まれた浣腸の個数を答えた。
「あ、いくつだって?」
「は、8個よ!!」
 怒鳴るように真木は答える。柴田は手にしている浣腸の薬液を最後まで注ぎ込むと、床に散らばった容器の数を数えた。
「……7,8と。おお、正解だ。約束通りトイレに行かせてやるよ。でも、8個ってのも中途半端だな。あと2個入れて、10個にすればキリが良いか」
 柴田は新たに2個の浣腸を手にする。
「そ、そんな! 約束が違――」
「トイレには行かせてやるって。ホラ、あと2個だ、ガマンしろ!」
 柴田は問答無用で会話を打ち切ると、2個の浣腸を同時に肛門へ捻じ込んだ。
「一度に2個入れちまえば、それだけトイレに行けるのも早くなるからな」
 そう言って、2個分の薬液を一気に真木の腸内に流し込んだ。
「ひ、ひぃぃぃぃぃぃっ!!」
 限界まで腸の中を薬液で満たされ、真木は悲鳴を上げた。
 男たちは縛りあげていた真木の手首を開放し、床の上に座らせた。

「と、トイレ……行かせ、て……」
「よぉし、約束だからな。トイレに行かせてやるよ」
 柴田は教室の清掃用具入れを漁り、ある物を取り出して真木の眼前に示した。
「そ、それって!?」
「コイツがトイレだよ」
 下卑た笑みを浮かべる柴田の手には、掃除の時に使う金属性のバケツが握られていた。
「さあ、遠慮せずにひり出せよ」
 柴田はニヤニヤと笑いながら真木の前にバケツを置いた。
「じょ、冗談でしょ!? お、お願い、早くトイレに――」
 蒼ざめた顔で真木は訴える。だが、聞く耳を持たない三浦と上野が、再び大股開きの姿勢で真木を抱え上げ、バケツの上にしゃがませた。
「だから、コレがトイレだって言ってるだろ? ホラ、手伝ってやるよ」
 柴田は薬液で満たされ、僅かに膨らんだ真木の腹に手を押し当てた。
「な、何をする気!?」
「だから、手伝ってやるんだよ!」
 柴田は押し当てた手に力を込め、真木の腹をグイと押した。
「ひぃっ! だ、ダメぇ!!」
 薬液の刺激と腹への圧迫に、真木は排泄の欲求を抑える事が出来なかった。
「い、いやぁぁぁっ、で、出ちゃうぅぅっ!! いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 括約筋を締めていた力が抜け、真木はそれを一気に解放してしまった。
「あ、ああ、いやぁぁぁぁぁ……ああ…………」
 男たちの前で、最もおぞましく、究極の羞恥とも言える姿を晒してしまい、真木はそのまま意識を失った。


「オラ、真木、起きろ!」
 乱暴な男の声と、頬を軽く叩く刺激に、真木は意識を取り戻し、朦朧とした目付きで周りを窺う。
(え、ここは……? 教室? え、わたし……? ああっ!?)
 急速に意識が覚醒し、先刻までの身の毛もよだつ記憶が蘇る。
「わ、わたし……!」
 真木は体を起こそうとして、今の自分の姿に気付いた。
 いつの間にか机に覆い被さるような姿勢にされ、両腕を机の脚に縛り付けられていた。
 両足はやや開いた状態で横にした箒に固定され、その箒が机の残った脚に括り付けられている為、股を閉じる事も、足そのものを動かす事も出来なかった。
 完全に体を固定された真木は、その姿勢のまま視線を周囲に巡らせた。
 その瞳が、教室の隅に置かれたバケツで止まる。
「あ、ああ……」
 真木はそのバケツから意識を失う直前の記憶を喚起され、頬を真っ赤に染めた。
「ん、そのバケツがどうかしたか? ああ、心配するなって。あの中身は、オマエが気絶してる間に始末しといたからよ。見せてやっても良かったんだが、さすがにクサくてな」
 そう言って柴田はゲラゲラと笑った。真木は下唇を噛み、激しい羞恥に身悶えする。
「ちゃんとケツもキレイにしてやったんだぜ?」
 上野が真木の目の前で、ウェットティッシュの容器をちらつかせた。
「さぁて、ここからがメインイベントだ」
 柴田はカチャカチャとベルトを外し、ズボンのジッパーを下ろした。
 そしてズボンと下着を脱ぐと、真木の鼻先に固く屹立した男根を突き付けた。
「ひぃっ!!」
 初めて生で見るペニスのグロテスクさに、真木は悲鳴を上げて目を逸らせる。
「ちゃんと見ろよ! 今から、コイツをオマエのケツにブチ込むんだからな!!」
 柴田は真木の髪を掴んで無理やり自分の方を向かせると、ペニスで真木の頬をペタペタと叩く。
「最初は痛いかも知れねぇが、すぐにキモチ良くしてやるからガマンしろよ」
 柴田はそう言って、真木の背後に回った。
 尻朶に手をかけ強引に開くと、何か冷たい液状の物を尻のクレバスに垂らす。
 それがアナル用のローションである事を真木が知ったのは、また後日の事である。
 この時の真木は、何やら粘度のある、怪しげな液体を菊門に塗りたくられ、ほぐすように指でアヌスを弄ばれる感触に発狂しそうになっていた。
「あぐ……や、やめ……ひぎぃぃぃ!」
 アヌスを掻き分け、腸内で蠢く指の感触に、真木は何度も嘔吐しそうになる。
(だ、誰か……助けて!!)
 腹の中をかき回されるような感覚が真木を苛んだ。永遠に続く拷問に思われ、真木の口内に酸っぱい唾液が湧き上がる。
 もう少しで嘔吐しそうになった時、不意に指が引き抜かれた。
「ひゃうっ!?」
 指が抜かれた瞬間、真木の全身にまたゾクリとした感覚が走った。
 一息つく間も無く、何かがアヌスに押し当てられる。
「そろそろいいか? それじゃあ……挿れるぜ!」
 その声と共に、太くて硬い棒状の物が菊門を押し広げ、腹の中にズンズンと進入してくる感触が伝わる。
 それと同時に下半身から激しい痛みが発生し、真木の全身を駆け巡った。
「い、痛ぁぁぁぁぁぁいっ!! 嫌ぁっ、抜いて! 抜いてぇぇぇぇぇっ!!」
 真木はただ泣き叫んだ。それは今までで経験した事の無い痛みだった。
 堅く閉じられた菊腔をこじ開け、直腸に捻じ込まれる男根の感触が、真木に吐き気をもよおす程の嫌悪と、身体を引き裂かれるような激痛を与えていた。
 あたかも肛門から口までを、太い槍で貫かれたような感覚であった。
(こ、こんな……こんなの……いやぁ。お、お尻……お尻を犯されるなんて!!)
 真木は自分を襲った悪夢に絶望した。
「い、痛っ! や、やめ……うぇぇぇぇっ……」
 真木は羞恥と激痛の入り混じった悲鳴を上げながら、あまりの嫌悪感にこみ上げてきた胃液を吐き出した。
「何だよ? コイツ、ゲロ吐きやがった!?」
 声がした方向に、真木は反射的に視線を送った。いつの間にか、三浦がビデオカメラを構えていた。
『カメラで自分の痴態を撮影されている』
 それは朦朧としていた真木の意識を覚醒させた。
「い、いや! と、撮らないでぇ!」
 腕を動かせない為、真木は唯一自由になる首を動かし、レンズから顔を背けた。
 しかし、そんな真木の姿は、獣たちの性的興奮を掻き立てるだけだった。
 柴田は髪を掴んで強引に顔をレンズの方に向けると、真木の言葉など聞こえていないかのように、何度も強く腰を打ち付けた。
「いや、痛いっ! 抜いてぇ……お願い、痛っ、もう…………許してぇ!!」
真木の悲鳴が教室中に響き渡る。柴田はますます加虐的にピストンを続けた。
「あ〜ヤベ、そろそろイキそうだ。コイツのケツ、想像以上にイイ具合だ」
 腰のピストンがさらにスピードを増し、真木のアヌスを激しく突き上げた。
「よぉし、ケツの中に出すぞ! ケツに意識を集中させろ!!」
その言葉とともに、柴田は真木の腸内に大量の精液を吐き出した。
「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」
突如、腸内に迸った熱い奔流に、真木は腹の中が灼けつくのではないかと思った。
 先刻の浣腸と感触は似ているが、乱暴に擦られた腸壁に染み込んでくるようなその熱さは、これまで経験した事のないものであった。
「う、うぅ…………」
真木は嗚咽を漏らして俯いた。あまりの気持ち悪さに、また胃液が込み上げてくる。
「おいおい、また吐くんじゃねぇだろうな。ちょっとはガマンしやがれ」
上野が真木の口を押さえ、込み上げていた胃液を強引に嚥下させる。
チリチリとした刺激が喉に走り、真木はその不快感に顔を歪めた。
「よし、飲み込んだな。さぁて、それじゃあ次はオレの番だ」
上野は満足げに頷きながら、真木の尻肉を掴んで左右に割り開いた。
「え!?」
真木は驚愕の表情で背後を仰いだ。
「ま、まだするつもりなの!?」
「あン? 当たり前じゃねぇか。まだ柴田の番が終わっただけだろ」
菊門に押し当てられた上野の肉棒が、強引に挿入されてゆく。
「痛いっ! やめて、もう許してぇ!!」
アヌスから再び引き裂かれるような痛みが走り、真木は泣き叫んだ。
だが、少年たちはゲラゲラ笑いながらそんな真木を見つめる。
三浦が真木の髪を掴み、その耳元で残酷な事実を告げた。
「分かってると思うが、上野の次は俺の番だぜ。それから、1回で終わりだと思ったら大間違いだぞ」
三浦は真木の頭を柴田の方に向けさせた。そして真木は目を見開いた。
肛姦を終え、萎えていたはずの柴田の男根が、再び雄々しく屹立していたのだ。
「俺たちは中年のオヤジじゃないからな。1発や2発出したぐらいじゃ萎えないんだよ。少なくとも、1人3回はオマエのケツにブチ込んでやるから、覚悟しろよ?」
「そ、そんな――――ひぎぃっ!!」
二の句を告げる間もなく、上野の男根が根本まで挿入された。
「よぉし、根本まで入ったぜ。それじゃあ、思いっきり突きまくってやるからな!」
「痛っ、痛いっ! やめて、やめてぇ!!」
この世の終わりが来たかのような絶望に包まれ、真木はただ泣き叫んだ。
しかし、どれだけ懇願し、どれだけ涙を流そうとも、野獣と化した少年たちを止める事は出来なかった。
「おおっ!? キツくてスゲぇイイ感じだ! この穴なら、あと5,6発は出来そうだぜ!!」
「痛いっ、やめ、やめて! いや…………いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 真木の絶叫が教室内に響き渡る。何度もこれは夢だと思うとしたが、肛門を強制的に割り開かれる激痛が否応無しに現実だと告げていた。
「あ〜、オレももうイっちまいそうだ。出すぞぉ真木!!」
「ひぃっ! いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
 再び腸内に熱い粘液が迸ると同時に、あまりに過酷な現実に精神がショートを起こした真木は、そのまま失神してしまった。


 真木が解放されたのは、それから2時間ほど経った後であった。
 気を失っても間髪入れずにペニスを挿入され、その痛みで目を覚ました真木を彼らは情け容赦なく責め続けた。
 一人が終わると次の一人。そしてまた次の一人という具合に、休む間も無く続く肛姦は真木の神経を極限まで擦り減らした。
 そして正常な判断が出来なくなった真木は彼らに促されるまま、“ある書類”にサインをしてしまった。
 その書類にはこう記されていた。

『肛奴誓約書』

 まともな判断が下せる状態ではなかったとはいえ、真木は肛姦奴隷として、彼らに自らのアヌスを捧げてしまったのだ。

 彼らの魔の手から解放され、帰路に着いた真木は、明日以降に待ち構えているであろう悪夢の日々を思い、一人むせび泣いた。
 このような不条理な現実など、到底受け入れられない。しかし、好む好まざるに関わらず、真木は転落への道に立たされてしまった。
 真木はただ泣き続けた。そうする事しか出来なかった。奈落の底まで突き落とされたかの絶望に包まれていた。

 だが、この時の真木はまだ状況を楽観視していたと言わざるを得なかった。
 これから始まる凌辱地獄に比べれば、今日の出来事などほんの序の口に過ぎないと、真木はその身で思い知る事となるのであった。

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